Unfound Messages

Philosophy Art Collaboration Label

Music Review

Ableton Meetup Tokyo 「Dub」体験記

投稿日:2018-08-26 更新日:

こんにちは。

2018年8月24日は、Ableton Meetup Tokyoの第20回目の開催で、「School of Dub」というテーマだったので参加して来ました。

自分の周りにはなかなか Dub に詳しい人がいなくて縁遠かったので、この機会にぜひ Dub を勉強したいと思ったんです。

 

感想は、めっちゃ面白かった。割と真面目に音楽史の勉強ができたから。さらに、それを踏まえた実践 Live パフォーマンスってことで、しっかりテーマに沿った構成で本当に楽しめました。

 

それまで、要するに「Delay エフェクトでバンバン音を飛ばしまくるとそれは Dub」という、ざっくりした解釈しかなかったんですが、そういうわけではないんですねー。

 

  • ある時はエフェクトを止めたり
  • またある時は飛ばしたり

と、それぞれをちゃんと意識してメロディーを奏でるかのように音を「飛ばす」って感じなのかなと。多分、ディレイとかを一定量でずっとかけっぱなしだと Dub っぽくなら無いんじゃないかな。静的ではなく動的に音を飛ばして遊ぶ感じ。

 

Ableton という会社というかコミュニティーの理念って結構真面目で、単に自社製品を有名にしたいとか販売促進しようとかよりも、ちゃんと音楽を学ぼう、広めようという信念がある感じなんだなあ、と改めて感心しました。

 

お金をかけないところから生まれた「Dub」

 

Dub は1960年代後半のジャマイカが発祥みたいです。自分なりの解釈ですが、楽器ができない人たちが、コストをかけずに音で遊びたいという衝動から始まったムーブメントみたいですね。歌もののカラオケ(Versionと呼ばれるそう)トラックを使って日々の出来事をネタに歌うということをしたらしく、それをさらに電気工学系のエンジニアの人がリバーブやディレイなどのエフェクトを使ってアレンジして遊び始めたっぽいです。その辺、お金がないからターンテーブルとリズムマシンで音楽を始めた Hiphop の歴史とかにも似てるのかな〜と感じたんですよね。「音楽はお金がなくてもやれるんだ!」というパッション、大好きです。

 

さらに面白いのは、70年代後半から、ジャマイカ以外の別の国のミュージシャンたちがこの Dub サウンドを取り入れ始める、というところ。

完全に地元ローカルで「遊び」で始まった音楽がブームになって、さらに外国人が別の国の音楽を取り入れて発展させるなんて、なんて夢のある話なんでしょうね。音楽って素敵です。

 

地方創生・・・歴史と文化が音楽を育てる

アートっていうのは利益度返しで遊びまくって、それでできた実験結果をさらに別の人が継承して膨らませて発展させるという、いわば「理念の継承〜発展」みたいなところが面白いんですよね。著作権保護法のためにがんじがらめになるのではなくて、作者へのリスペクトと同時に継承して発展していくっていう事ですね。

国境とか部落差別とかは無くなって欲しいんですが、それぞれの地域の特性って大事だとも思います。

音楽をやるために色々な地域の文化や歴史を吸収するのはとても良いことです。一方で「音楽をやるなら都会に住むべきだ」という考え方で都会へ引っ越すのはちょっと勿体無いなと思っています。様々な地域の特徴があって、それを保守的に守るのではなくて時代に沿ってどんどん積極的に発展させていくとどうなるか。そしてその地域独特の(保守的でない)文化が、地域同士の交流で伝わってミックスされていくのが面白いなと思ってるんですよね。とにかく自分の地元の、ある意味で制限された中で生まれる音楽って特徴が出てくるし、それを別の地域の人が聴くととても新鮮だし衝撃を受ける。そう言った意味で、あえてローカルに根ざすっていうのはとっても面白い事だと思うんですよね。

そういう意味でも、これからは地方がポテンシャルがあって面白いと思っていて、日本だって北から南までいろんな特色を持っているわけだから、地方から生まれる新しい音楽、それ同士をミックスさせてみたい。地方の「古い」音楽はいっぱいあるんだけど、地方からリアルタイムに生まれてくる「新しい」音楽をたくさん見てみたいです。

 

Dub というテーマにぴったりのAS-1

 

今回はさらにシンセサイザーのデモまでやってました。パイオニアの TORAIZ AS-1 というモノフォニックのアナログシンセです。エフェクター内蔵。USBケーブルで Ableton Live から MIDI オートメーションコントロール可能だそうです。メーカーのスタッフが丁寧に説明してくれてました。しっかりと主張した太い音でした。大きさもちょうど良いサイズだし、つまみの操作感も程よい手応え。フィルターのテイストを気に入っている人が多いそうでした。

 

created by Rinker
Pioneer DJ
¥55,906 (2018/12/12 00:16:20時点 Amazon調べ-詳細)
created by Rinker
Ableton
¥59,800 (2018/12/12 00:16:21時点 Amazon調べ-詳細)

それではこれを機に私もダブダブしてみます。Ableton Meetup Tokyo はこれからも発展しようとしているそうでアンケートも取ってました。お近くの方でまだ未体験の方はぜひ行ってみてください。良い出会いがあるかも。地方にも広がると面白いだろうな。ではまた〜。

 

Google Ad Sense




Google Ad Sense




-Music, Review

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

Cyclone TT303 の使い方を見てみよう

こんにちは。 先日購入したTB303クローンのTT303ですが、使い方が覚えられないので動画に撮ってみようと思いました。   付属の取扱説明書を読みながら、たどたどしく操作してます。それでも …

MASCHINE: 続、練習スタジオでの即興作曲

こんにちは。   昨日の記事の続きです。もう一つ、ちょっと趣の違う曲も作ってましたのでシェアします。 これもコンピューターの画面はほとんど見ずに、Maschineのハードウェア操作だけで30 …

Max For Liveの勉強メモ

Max For LiveがAbeleton Live Suite 10にビルドインされるという事らしいです。その流れで、何となくMax For Liveをきちんと勉強しようと思います。 勉強する中で出 …

MASCHINE: STEPモードではピッチ(音程)も変えられます。

こんにちは。 Maschine MK2のハードウェアを使って、ドラムトラックでSTEP入力をするのは楽しいのですが、シンセリードなどのピッチ(音程)のある音色についてもSTEPで入力できたら楽しいだろ …

「トランス状態」とは?

なんか違う、うざいとも感じられる同じ音・フレーズを繰り返し繰り返し聴いている(聴かされる)事でだんだん放心なり、むしろ無いと物足りなくなる状態のこと。