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LANDRを使った世界配信リリースが驚くほど簡単な話。

こんにちは。uPlayerです。

AIがマスタリングをしてくれるというクラウドサービス「LANDR」が、楽曲配信までサポートするようになりました。

今までちょっと敷居が高かった楽曲配信ですが、シンプル操作のLANDRがやるのだから相当簡単になったのではないかと思い、試してみたところ、やはりとんでもなく簡単でした。というか、簡単すぎて困った事にもなりかねないので、ここで手順を説明してみます。

 

1. まずは、何はともあれ楽曲を仕上げましょう。出来るだけ数人の仲間と一緒に確認を進めながら、ミックスを完了させるのをお勧めします。1人で仕上げをしていると、ついうっかりミスポイントを聞き逃してた、なんて事が多くなります。1トラックごとにしっかり確認して仕上げましょう。マスタリングに備えて、マスタートラックのレベルはあまり0dBに近くならないように、ヘッドルームを空けておきます。

 

2. 次はマスタリングを完了させましょう。音圧を適正レベルにするわけですが、よくわからなければそのままLANDRに突っ込んで仕上げてもらいましょう。

 

3. さて、マスタリングが終わったらどうするかというと、まずはSoundcloudで公開してみる事をお勧めします。そしてさらに数人のお友達や先輩、家族などなどに聴いてもらって、意見をもらうのも重要。ここで必ず、スマホ本体のスピーカー、付属ヘッドホン、リビングのスピーカーや車のスピーカーなど違う環境でも必ず聴いてみる事。ここで、自分で「何回も繰り返し聴きたくなる」、「なぜか飽きない!」と感じられるかどうかもポイントです。

 

スマホ本体のスピーカーは低音が出ない代わりに高音がはっきりします。ハイハットやクラップなどが低音を頼らなくてもしっかりグルーヴを生んでいるかどうか確認してみましょう(普段、リッチなスピーカーで低音がしっかり鳴っている環境だとハイハット等の高域にあまり注意が届きません)。ほとんどのリスナーが、まずはスマホ本体のスピーカーで鳴らして、そこそこ良い曲だなと思って初めてヘッドホンで聴き直すものだ、くらいの認識でいた方がいいでしょう。

 

4. さて、もう心がウズウズするような楽曲が出来上がったら、世界のみんなに聴いてもらえるように配信する事になります。LANDR画面の「リリース」タブをクリックすると、そこから先は楽曲配信の世界です。「マイリリース」から対象の楽曲を選んで、いよいよ配信の登録です。マスタリングバージョンを選び、楽曲名、ジャンル、アーティスト名など基本事項を入力します。

 

 

ISRC番号をすでに持っている場合は、ここで入力します。試聴時の開始時間も指定できます。

5. 次に進み、レーベル名など追加情報を入力します。

 

6. さていよいよジャケット画像のアップロードです。推奨画像サイズなど詳細がここで表示されます。焦ります。慌ててジャケットを作成する事になりますが、ここまでの入力情報はすでに自動保存されているようなので、ゆっくりジャケットを作りましょう。ただし、ジャケットはそもそも、片手間に作るようなものではありません。マスタリングと同様に、できる事なら専門家にお願いしたいところです。

 

 

7. 配信希望日と配信先を選択します。結構たくさん配信先があるので、ここでテンションが上がりまくります。が、ここでしっかり落ち着いて、入力ミスがないか、ジーックリと再確認してください。

 

8. 何度か確認事項を経て、申請完了するとこの画面(間違って英語版のスクショになりました)。

 

9. LANDRによる審査ステージへと入りました。何を審査しているんでしょうかね。最終審査を通過しなかったら何か怒られるのかな?と思ったものの、特に何もなくそのまま先へ進んでしまいます。ここで「あ!間違った!」と思っても中止できません。ここからは配信先の会社にデータが送られてしまいますので、止めたくても止まりませんのでご注意ください。

 

10. 「一時停止」というステータスにも変更できますが、これは配信先で配信が開始されてからじゃないと機能しないようです。そしてここで一時停止ステータスに変えたとしても、ここからまた4〜5日程度待たないと配信先に中断指示が届きません。リアルタイムに切り替えられるようなものではありませんので、ここも注意です。

 

■まとめ

 

  1. マスタリングした後、別の人たちと、別のデバイスを使うなどいろんなパターンで聴いてみて、どの場合でも「いいね!もう一回聴きたい!」と思うレベルになる事を確認しましょう。
  2. マスタリングの他に、ジャケット制作を忘れないように。誰しも、まずはスマホで楽曲を見つけますから、まずは目で見るのです。視覚効果は音のイメージにもかなり影響します。
  3. 配信登録のミスは、やり直しができないわけではないけど、それでも数日要してしまいます。入力ミスが無いように十分注意しましょう。LANDRサポートは海外なので、時差がありますので、英語で相談したとしても時間はかかってしまいます。
  4. LANDRでは収益額はUSドルで受け取る事になるそうです。為替の影響も考える必要がありますから、これもご注意を。

 

楽曲は生き物です。「完成」という言葉は似合いませんから、どこかのタイミングで卒業式を迎えてあげるのです。綺麗に整えて記念写真を取るようなイメージに近いです。そしてその麗しい姿で世界へ飛んでいくわけですね。

 

IT Engineer, Track Producer, Video Game Remix, Ad PV BGM.

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