Lisk EliteCenter Tokyo オープニングイベントレポート
Lisk のデリゲートチームである Elite が東京にコワーキングスペース「ELITECENTER」をオープンしました。Elite といえば DPoS のデリゲートチームの一つという印象しかなかったので驚きました。割と急な展開なのか、それとも私が追い切れていなかったのか。で、そのオープニングイベントを覗いてきました。
ではここで”超簡単に”おさらいしてみましょう。
ブロックチェーンとは?
コンピューター技術の一つ。コンピューターのデータをユーザー自身が所有・管理するコンピューター同士で管理する方法。
・「一度書き込んだら消えない」とか、
・「ネット上で誰でも同じ情報が見れるようオープンになっている」
などの特徴があります。
この技術は仮想通貨にも使われていますが、それ以外の公共サービスなどにも適していると言われています。
さらに、[su_highlight]音楽をはじめとしたクリエイターの著作権管理などにも応用が期待されています。[/su_highlight]
これまでのデジタルデータは削除し放題、完全なコピーが作成し放題、と思われてきましたが、削除ができない、コピーしたらバレる、というようなユニーク性のあるデジタルデータなのです。
Liskとは?
Lisk は仮想通貨(または暗号通貨、または暗号資産)の一つ。スイスで設立。世界で最も人気の高い言語のひとつ、JavaScriptというプログラミング言語で動作するブロックチェーンプラットフォーム。日本人開発者もいます。
特徴的なのは、「サイドチェーン」という技術で、JavaScript がわかれば誰でも独自のブロックチェーンや独自トークンが簡単に作れるように設計されています。そのためのSidechain Development Kit (SDK)が目下開発中。
これがリリースされると世界中の Web 開発者が気軽にブロックチェーンサービスを作れるようになるので世界が変わります。子供達でもブロックチェーンサービスを作れる時代になるわけです。一押しです。
デリゲートとは?
Lisk のネット取引にインチキがないかどうかを確かめる仕事をする人。本来はユーザーなら誰でも参加できる仕事ですがそもそもコンピューターの専門技術が必要なので、Lisk では投票で選ばれた101人の代理人がその仕事を引き受ける事になっていて、その代理人のこと。
Elite グループはその代理人が所属している巨大グループの一つ。他にもいくつかグループが存在しています。いわゆる派閥みたいなもの。
Lisk ユーザーは Lisk Hub というアプリケーションを使って Lisk の送金のほか、この投票も行えるようになっています。投票した人が101人の枠に当選すると、そのデリゲートから報酬(配当金)がもらえる仕組み。この事から、ある意味でコミュニティー的な要素も持っていると考えても良いかと思います。
ELITECENTER 設立背景
設立背景は、COINTELEGRAPHに記事が出ていますね。ブロックチェーン開発者を支える活動をしたいという事だそうです。
最近の近況がここに出ています(英語)。いろんな活動を積極的にしているようですね。EliteX という取引所も開発中だそうです。
Lisk のようなプロトコルレイヤーが運営するコワーキングスペースって、日本国内では初なんだそうです。意外な感じもしますがそうだったんですね。
Lisk 財団からも日本人スタッフがビデオレターでメッセージを送っていました。Lisk 財団直営ではないので、ある一定の距離感というか独立性があり、他のブロックチェーンプラットフォームとのコラボもしやすいように配慮されているみたいです。
フリーデスクで3万円だそうです。Lisk 通貨(LSK)で決済できるのかな?と思ったら出来ないみたいで残念。税金の計算やら大変になるだろうから仕方ないですね。今後に期待です。
個人的には、非中央集権を徹底して、サービス設計者、デザイナー、アーティスト、プログラマーなど、老若男女問わず出入りするオープンスペースになると良いなあと思いますが、それは夢ですね。でも大きな一歩を踏み出したのだと思います。