AI に仕事を奪われるなんて考えない方がいいよ
こんにちは。テクノ好きの皆さんは AI が好きですか? 嫌いな人はいないかと思いますが、「俺の仕事なくなっちゃうよー」なんて考えていませんか? 私も考えている人の一人です。先端技術は仕事どころか、結婚相手まで奪ってしまう時代です(笑)。
でも過去の経験から見ても、仕事はなくならないはずなんですよね。そこでちょこっと考えてみたんで、ちょっとその辺のお話を。
シンセサイザーが仕事奪うと言われた時代
その昔、KORGというシンセメーカーが「M1」というシンセサイザーを発売したんです。とても有名なシンセサイザーです。「サンプリング」という技術を使って、実際の楽器の音があらかじめ録音されていて、演奏者は鍵盤を押すだけで生の音が出てくるわけです。さらにその音を基にしてシンセサイズできるという事で、物凄い人気となりました。その一方で、スタジオミュージシャン達の仕事が奪われると噂されてました。
【Vol.345】KORG M1 ~【前編】世界中で記録的大ヒットしたワークステーションタイプ・シンセサイザー[1988年]
今では当たり前となったサンプリングなわけですが、生楽器の演奏者はまだいます(笑)。相対的に数は減ったかもしれませんが、上手な演奏家はしっかり残るんです(下手な人は別のお仕事をしているはず)。なぜかというと、需要は人間が作るものだからですね。「味」ってやつを求めるんですね。極端な話、出てくる音が全く同じだったとしましょう。それでも人間は、人間が演奏した方に魅了されるものです。そのため自動的に機械が演奏している方が価格が下がります。「安いから機械の音でいいや」となるわけですね。
AI との生活は実は新しくない
今までの時代を振り返ってみて、AI が台頭してくると何が変わるのか?も考えてみました。
今まで、会社の中で一番偉い社長さんって人がいました。彼は時代の先を読んでいろんなビジネスアイディアを具現化していく訳で、忙しい。だから従業員を雇うわけです。社長さんにとってみれば、「自動化」って事です。しかも自己学習までして成長してくれます。
・・・ん? それって AI みたいじゃない?
つまりこれからは、皆さん自身が「社長」のような存在になって、AI と一緒に仕事をしていくんです。
AI を仲間にするべきです。例えば最近では株などへの投資だって AI が自動的にやってくれます。AI があなたのお金を増やすために一生懸命働くんです。例えば「ウェルスナビ」や「楽ラップ」などのサービス名が有名になってきています。冷や汗かきながら株の売買やってた頃はもう昔。涼しい顔で毎日過ごして、いつの間にかお金が増えてるっていう生活が、未来ではなくもう始まっています。
その他にもいろんな AI サービスが増えていきています。 ご存知 LANDR というサービスも AI です。自動でマスタリングをやってくれます。人間がやるマスタリングと AI がやるマスタリング、どっちが勝つか?みたいな事考えると思いますが、どっちもありなんです。人間がやろうが、機械がやろうが、出来上がったもののクオリティーがいい方を選ぶだけ。そしてどちらも「成長」していきますから、答えなんてないんですよね。
もう一度言います。AI を敵ではなく、仲間にする事で、時間を別のことに注ぐことができるようになるんですね。AI から見たら人間は敵になりえませんから(AI の方が頭がいい・・・)。
社長不要論
いろんなニュースで、大企業がピンチだなどと言われるようになりました。これなんでかっていうと、コンピューターとかインターネットの力で効率化されてきてるからです。
昔は、「一人ではできない。だからたくさんの従業員が必要」と考えた。
今は、「一人でもできる。クラウドサービスも AI もあるから」です。
会社のピラミッド構造は多くの人間が嫌うものであって、非効率で不要になりました。売上予測や経理などの計算タスクは社長ではなく AI がやってくれるので、社長不要論が出てきます。今までの社長に価値がなくなってきたんです。
https://twitter.com/ha_chu/status/1032183090007822336
はあちゅうさんの通り、私もみんながコミュニティーオーナー(昔でいう、社長さん?)でありインフルエンサーになって、お互いの価値を共有しあっていく社会に変わってきていると思うし、「人間が人間を従える」というのではなくて、「人間が人間をサポートする」という、いわば当たり前の方向に動いていくと楽だなと思うわけです。そこで AI も一緒にサポートしてるって事。「もっと楽に生きようよ!」がこれからのテーマ、って感じです。
人間に求められること
別に人間の計算速度なんて速くなくてもいい。というか、人間の処理速度なんてボトルネックでしかありません。計算速度では AI には勝てないんです。AI が出した答えをいちいち人間が精査してたら高速化の意味がありませんよね? 計算は AI に任せる。じゃあ、人間は何すればいいの?
人間はもっと「ゆっくり、楽に仕事をする」ことになります。スローライフってやつです。
そもそも AI はビッグデータと呼ばれる過去のデータを基にして学習することでパワーを発揮します。つまり「これからどうなるか」も、大量の過去のデータを基に判断するわけです。
人間はむしろ、大きな集団からまとめられるデータではなく、個人に対して、ゆっくりと、丁寧に、緊密にお付き合いをしていくことに需要が出てくるとみています。真のスローライフを AI のサポートで実現できるという事。「スローライフ」っていう名称もどうかなと思うんですけどね。スローなんじゃなくて、本来の速度に戻るだけ。
時間を贅沢にデザインできる時代へ〜AI との共存へ
ゆっくりと、じっくりと時間と戯れることができるってどんなイメージが浮かびますか?
ジーっくりと映画を見て、絵を書いて、音楽を演奏して、といった密度の高い生活です。この世に生まれてからの時間は自分のもの。贅沢に時間を使えることが幸せってやつです。もうすぐ、音楽と一緒にゆっくりできる時代がやってくる。そしてその時間すら、AI がもてなしてくれて、その先には AI と一緒に音楽を楽しんだりするのかもしれません。
人間が人間をコントロールするのはもう終わり。AI が作曲した音楽を聴いたり、人間が作曲した音楽を AI が聴いたり、お互いが一緒にバンドをやったり。それがもう目の前です。
多様な価値観を認め合う時代に向かっています。あと2年くらいでそれが普通になるのかも。
では今日はこんなところで。