アシッドテクノの名機、Cyclone TT303 の使い方
先日購入したTB303クローンのTT303ですが、使い方が覚えられないので動画に撮ってみようと思いました。
付属の取扱説明書を読みながら、たどたどしく操作してます。それでも何か、すごいですよ、これ。よくこんな操作方法考えたなと感心します。
#TT303 はすごいと思う。入力方法がいろいろあるけどどれもこれも秀逸に練られてる感じ。音も良いけどインターフェースデザインがやばい。いろんな考えもしなかったフレーズがバシバシ生まれちゃうんですけど。
— uPLayR (@Uplayr) December 3, 2018
TB303のクローンという事なので、オリジナルTB303のパターン入力方法を想像していました。あれってかなり面倒くさいという噂なんですけど。
本体には液晶ディスプレイとかも付いてないんで、どっかの職人みたいに目をつぶってでも使いこなせたらさぞかっこいいんだろう位のイメージを持っていただったわけです。
ところがこのTT303はとっても親切。ボタン一つでフレーズを自動生成してくれたり。
柔らかくてトゲトゲしい(?)感じで音もいいし使いやすい。これはお勧めです。
動作「MODE」ノブ
(左から順に)
- TRACK “WRITE”: トラック(パターンの連続)の作成、編集
- TRACK “PLAY”: トラックの演奏
- PRESET: プリセットパターンの作成(ユーザーメモリーは使用しない)
- PLAY: パターンの演奏。編集はしない。
- ARPEG: アルペジエーターを使った演奏
- LAB: 実験用メモリー領域でAIパターンジェネレーターを使って実験的にパターンを作成。EDITモードに入り、使用する音程やモディファイヤーを点灯させてパターンを生成する事が可能。
- LOOP EDIT: シーケンサープレイ中にパターンを変更
- WRITE: クラシックスタイルのステップシーケンサーを使ってパターンを作成
「PATTERN」スタイルノブ
- 1番と2番:リード系の流動的なスタイル。主に4/4拍子。
- 3番と4番:シンプルまたはグリッチ系ベースのリフ。主に4/4または2/4拍子。
- 5番と6番:ダイナミックでエネルギッシュなリズムやリードベース系。
- 7番と8番:カオスのように複雑なリード系パターン。主に4分音符や3連符で構成
- 9番:主に3連符のリードパターン
主な使用方法
- 新しいフレーズを自動生成:PRESETモード>[FUNC] + [GEN]
- フレーズパターンを別スロットにコピペ:[FUNC] + [COPY] / [FUNC] + [PASTE]
- パターンプログラミング:WRITEモード>[EDIT]
- シャッフルレート変更:WRITEモード>[FUNC] + [SHUFFLE]
- オンザフライでパターンを編集:LOOP EDITモード>[EDIT]
- アルペジオパターンを変更:ARPEGモード>[EDIT] モードで [NEXT/TAP] 押しっぱなし
- パターンスロットの色を変更:ARPEGモード>[FUNC] + [LED]
- パターン消去:[CLEAR] + スロット番号
- フレーズを変化させる:LABモード>[FUNC] + [MUT]
- 音符のタイミングを決定する:WRITEモード>再生中に [CLEAR] を押して、クリックを聞きながら[NEXT/TAP] を押す
- Undo:WRITEモード>[BACK] + [TIME]
EDITモードではない状態で:
- [FUNC] + [NEXT/TAP] … パターン全体を1ステップ右にずらす
- [FUNC] + [BACK] … パターン全体を1ステップ左にずらす
- [FUNC] + [DOWN] または [FUNC] + [UP] … トランスポーズ
- [FUNC] + [DOWN] (WRITEモード、停止した状態で)… パターンレングスを変更。押した回数だけの8分音符が鳴る。
自動チューニング:
- MIDIモードにする
- Turningノブを中央にセット
- 電源を入れ直す
- [FUNC]+[C#]を押してチューニング開始