Ableton Push2用のペダルについて
Ableton でレコーディングする際に録音スタート・ストップを指でコントロールするのは意外と気を使うものです。
なぜって、今から録音しようとするサウンドを頭に描いている時に、その集中を一旦「ちょっと待った」しなきゃいけないから。
「録音ボタンどれだっけ。あ、これか。よし押した!」
「さて、あれ、さっきどんなフレーズを録ろうとしたんだっけな」
というのが一瞬でも頭に過ぎると、音楽のパワーは削がれてしまいます。
Ableton Live を「足で」操作する
Ableton Live専用に開発されたコントローラーの「Push」は、ミュージシャンの音楽脳の邪魔をせずにAbletonを操作できるよう、様々な設計が施されています。
そのうちの一つがペダルです。足でAbletonの録音開始・停止がコントロールできるようになっています。
そんな贅沢しなくても指で操作してればいいと思う方も多いですが、ペダルを使うと生産性がガラッと変わるので、興味のある方はやってみてください。
ペダルは何を使えばいいのか
こちらのブログではKORGのPS-1をお勧めしています。私も最初にこれを読んでこれにしようと思いました。
もっと調べてみるとBOSSのFS-7を使った例も見つけました。
Abletonのマニュアルを見ると、「モメンタリフットスイッチを接続できます」と説明されています。モメンタリってなんでしょう?
詳しいことはこちらのサイトに書かれています。要するに、「踏んだ・離した」しか伝えられないタイプのペダルでいわゆるピアノのサステインペダルの動作。この場合、極性が逆のペダルもあるので、相性が悪いと「ペダルを踏むとサステイン解除、ペダルを離すとサステインがかかる」という気持ち悪い症状になります。とりあえず極性変更スイッチがついたペダルなら、この動作が逆になっても極性スイッチ切り替えで対応可能という事。
録音切り替えようとしてペダルを使う場合は、「踏んだ回数」をPush側でカウントする事で、1回目に踏んだら録音開始、2回目に踏んだら録音終了として動作するようにプログラムされているのでしょう。
で、見た目的にFS-7の方がクールな感じなのでそれをゲットしてみました。ところが・・・
BOSS FS-7の注意点
FS-7をサステインペダルとして動作させようとしました。
このペダルはポラリティー(極性)スイッチがついています。「踏んだ」「離した」の伝達方法を逆転させるスイッチです。でもいくらこれを切り替えても、「踏んだらサステイン解除、離すとサステインがかかる」状態が解消できません。
楽器屋さんに調べてもらったところ、「極性切り替えには電源アダプターが必要」(別売)とのことでした。極性変更のために電気が必要なんだそうです。最初ビックリしました。そのために電源が必要なペダルなんてあるんだ・・・と。電源アダプターがあれば完璧なんだそうです。
ちなみに、Native Instruments KOMPLETE KONTROLは、この極性判定をソフトウェア側で切り替えられる(!)ので問題なかったりします。
他にどんなペダルがあるのかと探していると、本家のサイトにこんなページもあります。
何やらM-AUDIOのペダルが写ってるではありませんか。
M-AUDIO SP-1
M-AUDIOのサステインペダルって気にしたことがなかったですが、調べてみると評判も良さそう。
なんだかんだで本家のサイトを信じて試してみました。結果はバッチリ。
手では演奏、録音操作は足・・・と分けられると頭がスッキリして良いです。
ショートカットで対応する方法もある
もはやフィジカルコントローラーで操作するのも気が散る事もあります。Abletonは「MIDI Capture」という機能で「録音してないのに実は録音してる」ので、それも活用しましょう。
Macなら、演奏後に”Command+Shift+C“、Windowsなら”Ctrl+Shift+C“です(ここ)。