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「お金のいらない国」という本について

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ZOZOの前澤社長が影響を受けたらしい本、「お金のいらない国」を読みまして、ちょっと頭が混乱しています。

 

 

これは難しいビジネス書とかではなく、読みやすい短編小説のような本。

 

ガタガタ論理を並べるとかじゃなくて、とりあえずこういう世界があったらどうよ? という手法です。薄い本だし、どんどん読み進めてしまいます。昔、Apple が未来の生活を動画にした「ナレッジナビゲーター」という作品がありましたが、なんかそれに近い世界観を感じました。

 

 

 

お金については以前からよく掘り下げて考えていて、主に2つの機能があると思ってます。

 

  1. 他人の力を借りて時間を節約できたときに、その「感謝」を定量的に示すもの
  2. 予想外にボラれるもの

言い換えると、

 

  1. 自分から積極的に与えるもの
  2. 他人から奪われるもの

 

ある一定のサービスを受けたんだから支払うのは当然。はい、その通り。オークションで価格が決定する限り、その金額に「ボラれた」感はありません。むしろ清々しい達成感が残ります。

 

しかし、オークションでは購入できるまで時間がかかります。売る側が価格を決定してくれていて、それに合意するか否かで売買が決定したほうが早いのです。

 

ところがその金額にも2つの側面が重なっていて、

  1. 開発にかかったコストを充当するための額
  2. 次回も良いものを提供してもらうための額(これが悩ましい)

これらが合算されて、価格が決まります。問題はこの2つ目。これがやばい。ここで騙される。この「騙し」がお金に対する悪いイメージを植え付けています。自分から相手に感謝を伝えるためなら、お金は「いいね」と同じで気持ちよく払えるものなんですけど。価格に「儲けよう、楽をしよう」という意図が隠れている事が多いから困る。

 

「お金のいらない国」というのがあったらどういう生活なのか。それがこの本を読むと見えてくるのです。そもそも「時間がなく焦る」事がない世界。みんなゆったりと生活している。

 

しかし、他人への感謝はしっかり存在しているのです。その感謝を定量的に示す事がどうやらないっぽい。この世界には「承認欲求」というのがないのかな?

 

 

目の前で風邪で倒れている人がいたとして、そこに5人の人間が手を貸そうとしたとする。その中で3人がたまたま内科医だった。しかし微妙に意見が違う。ではどの人が一番経験があり、一番感謝されて来ているか。それは資産額を見ればわかるようになっているはずが、お金がないのでこれまで得てきた感謝の総量が見えない。

 

前澤社長の考えはnoteに書かれています。でもまだまだ疑問は拭いきれない。

 

感謝の定量化が無くなったら、人間に優劣が無くなる。「人を選ぶ」という行為もなくなる。すると結婚も無くなるし、家族という区切りもなくなる。国という区切りもなくなるし、みんなが単なる個人であり、みんなが平等になる。

 

 食べ物や水など、生きていくために必要な物を競争して強奪しあう事がないなら、それも可能なのかも。 

 

なんか実現できそうで出来なそうな、不思議な世界観。誰か答えを出してくれ・・・。

 

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