Ableton: 音の長さがグルーヴ感を向上させるという話
こんにちは。
テクノなどのダンスミュージックを作ってみたものの、なんかグルーヴ感が甘いんだよな、という壁にぶち当たった事のある人は、どうやって克服していったのでしょう。私は色々研究しましたが、基本となるのは結構単純な事なのかな、と思っています。
「踊れる」って何。
「踊る」とは、言い換えれば「体を動かす」という事です。同じタイミングで動かす。
「動く」っていうのは、エネルギーがいります。人間の体を動かす源は、心臓。心臓はポンプのように、膨らんでは縮む、を繰り返します。
音を聴いて「ああ、体を動かしたい!」と感じさせるには、その音そのものが踊ればいいわけです。音につられて、人間も踊ります。
音をおどらせるとは、「出して」、「引っ込める」。つまり、音を「鳴らして」、「止める」のです。今回はこの「止める」に注目します。
音を「止める」方法
DAWやシンセサイザーの世界では、「Release Time」というパラメーターと、「Gate Time」というパラメーターが、音が消えるときに関係します。
- Gate Time(ゲートタイム):音を鳴らしている時間(鍵盤を押している時間)
- Release Time(リリースタイム):鍵盤を離してから、音が消えるまでの時間
ドラムを叩く時や、楽器を演奏するときに、「リズム感」の話になりますね。正しいタイミングで楽器を鳴らしなさい、と教わります。
そこで、正しい時間で音を「止める」ことにも注意することで、途端に演奏に「動き」のエネルギーが湧いてきます。
やってみた。
今回は Ableton Push2 を使って、つまみを回しながら、Gate TimeやRelease Timeを調整して、どのようにグルーヴ感が変わるか試してみました。コンピューターの画面見ながら、マウスでカチカチ調整するのもいいですが、こういうハードウェアコントローラーは人間の動物感覚を研ぎ澄ませるのに役立ちます(笑)。
音がダラーっと長いと、聴いている方もダラーっとなるみたいです。
音がスタッカート(音楽の授業で習いましたね)、つまり歯切れよく短いと、コンピューター的な響き(テクノ感?)を帯びてきます。でもこれだけではだめ。
もっと動物的な動きが感じられるように、調整してみましょう。
・・・伝わってるかな? ちょっと不安ですが・・・ まあとにかく、試してみてください。Gate TimeやRelease Timeに集中しながら作ると、さらに楽しめますよ。ではまた!