KORG minilogue xdをAbleton Push2からコントロールする方法
地球上全体が自粛ムードになる中、デジタルミュージシャンの皆様はいかがお過ごしでしょうか。
久しぶりにアナログシンセサイザーが欲しいなと思い、KORGのminilogue xdをゲットしました。
感想
結論から言うと、とっても満足してます!主な理由は以下の通り。
- アナログで、むっちりファットな音
- アナログなのに、やたら軽い(2.8kgしかない)
- アナログなのに、電源入れるだけで自動チューニングする
- アナログなのに、USBでDAWからMIDIコントロール可能
- アナログなのに、4音同時発音可能
- アナログなのに、デザインがクール
- アナログなのに、値段がそこまで高くない(!)
- シーケンサーも、アルペジエイターもある
買って家に届いてからまず箱から出して、電源を入れ、ヘッドホンを挿してずっと遊んでました。
シーケンサーが入っているので、PLAYボタンを押すだけでビボビボとなり始めます。後はFILTERつまみを回しながら遊ぶ。飽きたらREVERBを足したり消したりして遊ぶ。シンセ好きの人ならこれだけでも相当遊べるはず。
さらにリズムマシンも足して遊びました。Elektron AnalogRytm MKIIを併走させながら、minilogueでビビビビと。
これはこれで面白かったのですが、やっているうちにあれ?と気がついた点もあります。
ちょっと惜しい点
- フィルターの種類は1種類のみ。低音がしっかり出るので、他のリズムマシンの太いキックと、minilogue xdのベースの低音と重なると、音がモコモコとこもります。minilogue側の低音をちょっとカットしたいな、と思っても、ハイパスフィルターもないしイコライザーもないので、接続したミキサーまたはDAW内で音色調整する感じに。
- 後は・・・特に問題ないです。だから満足してるんです。
Ableton Live&Push2で操作するには?
接続構成
接続構成は以下の通り。
- MIDI: minilogue xd => USB cable => MacBook Pro
- Audio: minilogue xd => KOMPLETE AUDIO6 => USB cable => MacBook Pro
Ableton LiveのMIDI設定
こういう設定です。minilogue xdはmacOS Catalinaの標準MIDIドライバー経由で、Abletonには2つのデバイスとして見えてきますが、「minilogue xd(SOUND)」を使います。minilogue xdをAbleton Liveのテンポに同期させるためにはSyncの項目も忘れずにOnにしましょう。
ここまではいいのですが、リアルタイムで演奏してMIDIノート信号を送信することはできるものの、Push2のノブにMIDIコントロールチェンジを割り当てて演奏するにはどうやるのか?
これ・・・・どうやらできません。調べても調べても見つかりません。External InstrumentsをInstrument Rackに入れるとMacroにMIDI CCをアサインできるかと思ったのですが、Macroは手動でMIDI CC番号をアサインする事はできないみたいなのです(間違ってたらすいません)。
そこで見つけたのがこれ。「ControlChange8」というMaxForLiveデバイス。なんと無料でダウンロード可能!これには8つのノブがついていて、手動でMIDI CCをアサインできました。
https://www.roberthenke.com/technology/m4l.html
これを使うと、Instrument Rackの中にControlChange8とExternal Instruments両方のデバイスを合体させられて、Macroノブにマッピングまでできてしまいます。
Macroノブにマッピングできるという事は、つまりAbleton Push2のノブにも自動的にマッピングされるという事です!外部シンセサイザーをお持ちの方はお試しあれ。
なお、minilogue xdの説明書はここから見れます。MIDIインプリメンテーションチャートのページにMIDI CCで操作できるパラメータの番号が載ってます。