病気と戦うSadowick先生を応援します
こんにちは。
Abletonユーザーなら知っている人も多いと思いますが、Ableton LiveなどのTipsをYouTubeで公開しているカナダのミュージシャン Brent Sadowick さんが深刻な病に侵され、現在治療中です。
完治するまで YouTube 投稿を中止する予定もあったようですが、その後状態が良くなって投稿に復帰してくれていました。ところが先日、再び入院し治療する必要が出たという事です。
私がSadowick氏を知った経緯
私は IT 企業で働きながらも、将来の自分について悩みまくった時期があります。このまま組織の中のルールに縛られる無機的な毎日を過ごすのは納得がいかない、しかし日々の生活のために仕事はしなければいけない・・・などと言う、いわばありふれた悩みです。その後諸般の事情で音楽から離れたのですが、またやろうと思った時には長いブランクがあって、DAW業界やシンセサイザーのラインナップも変わっていたんですよね。そんな私を救ってくれたのが、SadowickさんのYouTube。
どうでもいい昔話をちょこっと。
昔、Emagic というドイツの会社が Notator Logic (現在は Apple Logic Pro)というソフトウェアを開発・販売していて、私はバージョン1 から使っていました。まだコンピューターが MIDI を扱うのが目新しかった頃で、オーディオを直接コンピューターに録音するなんて夢とされていました。
その頃から、コンピューター上での作曲プロセスに違和感を感じていました。画面上で左から右にスクロールする中でいろいろなシンセサイザーでの音作りをしていくわけですが、妙に実験しにくいわけです。
その後、Ableton Live がリリースされてすごい話題なりました。コンピューター上でオーディオを自由に編集する事ができて、しかも MIDI データと同様に扱えるソフトウェアです。ところが買っては見たものの、Ableton Live の操作画面が独特で、Logic ユーザーとしてはどうしても馴染みにくかったので、移行できなかったわけです。
その後、Emagic が Apple に買収されたタイミングで自分も音楽から離れ、ブランクを経てまた再開するわけです。仕事をしながら勉強するには YouTube は大変使えるツールですね。そこでたまたま、Sadowick さんを見つけます。
世界から応援される、怪しくて親切な先生
「うわ、怪しいわ〜・・・」
最初はそう思いました。Sadowickさんの昔の動画を見てるとわかりますが、真っ暗な部屋でブツブツと独り言のように呟きながらめちゃめちゃかっこいいトラックを作っちゃうんですよ。他の YouTuber のように「ハ〜イ、みんな!元気?」みたいにカメラ目線はしません。上のアングルからカメラで撮るんです。薄暗くて顔はほとんど見えない。ぶっ飛んでる!これは面白い!その怪しい雰囲気にもかかわらず、教え方が親切丁寧!このギャップに惹かれました。
今回、彼は自らの意思で病気である事、その病気から逃げず戦う事を動画で報告しました。そしてその後も、Ableton 本社スタッフからサプライズをもらったり、エレクトロニックミュージシャンを夢見る子供達の親たちにメッセージを送ったりと、世界中を感動させ、そして応援を受けています。
応援しよう
頑張っている人が病に倒れるのはとても悔しいし悲しい事ですが、今も彼は全力で病気と戦っています。日本のコミュニティーからも応援の手を差し伸べ、元気を送ってあげられたらな、と思います。海を隔てていても、同じ地球で生活している仲間なのですから。
現在彼は、高額な治療費のため寄付を募っています。寄付のリンクはここのYouTube 画面内にあります。GoFundMe または PayPal が使えます。
正直、私はあまり文才がないので、このブログ記事も自分の思いをうまく書けていません。それはそれで困ったものですが、とにかく言いたいのは、「単なる海の向こうの何処かの人の話」ではないという事。私たちと同じようにエレクトロニックミュージックを愛して、頑張って生活している私たちと同じ「仲間」だという事です。