Music Review

「愛撫」が妖美な世界観を奏でる理由

投稿日:

基本的には6-4-5-1の循環コードで構成されていますが、単調に聞こえず、次々と衣替えしていくようにカラフルに感じる楽曲です。その謎に迫ります。

Aメロ

Fマイナーキー。コードは循環コードなので、ボーカルメロディーで聞かせています。
「Fm / Db / Eb / Ab」(絹の靴に 金の刺繍糸)
「Fm / Db / Eb / Fm」(濡れた砂を 駆け寄る)

Bメロ

同じく循環コードですが、Aメロを全音転調して、GマイナーキーとしてAメロを若干発展させています。
「Gm / Eb / F / Gm」(愛さないでね 愛してないから)
「Gm / Eb / F / Gm」(哀しい嘘が ひとひら)
「Gm / Eb / F / B」(戯れだって いくらだましても)
「Gm / F / Eb / Cm / Dm / Eb」(眼差しは 正直よ)

Cメロ

半音上げてG#マイナーへ転調して気分を変えます。サビにも匹敵するだけの、この曲のいちばん美味しい顔とも言えるキャラクターを持つ大切な部分です。頭の中で連続再生されてしまうくらいインパクトがある部分。

メジャーセブンスの切ない響きから始まりますが、ここで、一番緊張させるはずのVを愛らしくマイナー化してハッとさせています。

「EM7 / D#m7(13th) / F#m7 / G#」(Lonely Night 人は孤独な星 Lonely Night 瞬いて消える)
「C#m7 / BonD# / EM7 / BonD#」(短すぎる 人生なら )
「C#m7 / BonD# / EM7 / BonD#」(眩しく 燃え尽きるまで生きたい)

重力表記すると、

「IVM7 / IIIm7 / Vm / VI」(Lonely Night 人は孤独な星 Lonely Night 瞬いて消える)

となります。

Dメロ(サビ)

最後は循環コードで決めます。
「G#m / E / F# / B」(Touch me Touch me Touch me through the night )

全体としては循環コードでシンプルですが、4つの場面を転調と代理コードで刺激的に場面展開させつつ、あくまでもボーカルメロディーで魅了する構成になっているのが面白いです。明菜ちゃんを中心にするとこれだけ妖美で美しい仕上がりになるのですね。

-Music, Review

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

テクノというジャンルの魅力

あるアーティストは、「音楽は生物(なまもの)」と表現しています。レコードやCD、ネット配信という形が変わっても、何も考えずに音を記録しただけのものは本来その音が持つ「生きた」エネルギーを止めてしまうイ …

Komplete Kontrol MK1がAbleton Live11で認識できない時

Komplete KontrolのTRANSPORTボタンはAbleton Liveの再生・停止をコントロールできます。旧型のKomplete Kontrolの場合、Liveをアップデートするごとに、 …

テクノにおすすめのキック音源3選

テクノに映えるキック音源を比較してみましょう。ということで今回3つの定番を取り上げてご紹介です。 Plugin Boutique BigKick こちらBigKick、エレクトロ系のキックを作るのに最 …

「トランス状態」とは?

なんか違う、うざいとも感じられる同じ音・フレーズを繰り返し繰り返し聴いている(聴かされる)事でだんだん放心なり、むしろ無いと物足りなくなる状態のこと。  

病気と戦うSadowick先生を応援します

こんにちは。   Abletonユーザーなら知っている人も多いと思いますが、Ableton LiveなどのTipsをYouTubeで公開しているカナダのミュージシャン Brent Sadow …